いえつく5の建築
通りに住まうための活動を通し、僕らが子供の頃は当たり前だったような地域社会のような関係性が生まれると嬉しい。それは決して大掛かりなことではなく、この通りに面してお店を構える人や、住人の方と顔なじみになり、挨拶が気持ちよく出来、近所で子守をし合ったり、ゴミ出しのマナー向上だったり、とかつては当たり前だった環境を構築することだ。地域コミュニティとまでは行かなくとも、通りと共に気持ちよく暮らすことだ。
ゆくゆくは通りの名前が地域に浸透し、看板が出来たり、通り名を手がかりにお客さんがお店を訪ねたり、市などのイベント開いたりと、西荻という町では決して非現実的ではないことも可能だと考えている。
そんな環境づくりを目指す中で、建築としての提案は、「招き入れる」こと。「招き入れる」を建築化したい。建築の中に公共的スペースをつくるようなプライバシーの切り売りのような乱暴な案ではない。住人にとってはフィルタリングした人のみを招きいれ、訪れた人にとっては、かしこまらずにのびのびとしていられるような、そんな空間を「招き入れる」空間と考える。サザエさんのワンシーンのように縁側に腰をかけ、お茶を飲み、将棋を指すような空間がイメージに近い。この空間が特徴的なのは、誰でも入れるわけではなく、招いてもらった人のみが過ごせて、かつ、その人があまり気を使わずに快適に過ごせる半私半公の空間だ。
具体的には、店を敢えて2階に配置し、玄関から店に至る約5*2mの空間を、「招きいれる」空間とし、都市と住居という公私の関係が動的に振舞う波打ち際のような関係を狙っている。そこで起こるアクティビティは地域に深くコミットしたい施主の行動を喚起し、様々なきっかけをつくる空間となってほしい。たとえるならば、ここを訪れた人がちょうどタンポポの綿毛が風に乗って飛んで広がり、そして花を咲かせていくように、人の輪が広がっていくこと。個人の快適さや営利から一旦眼を背け、地域のことを少しだけ考えることが、遠回りだが、かえって都市暮らしの快適性につながると考えた。
角田御夫妻といえつくの皆様へ
斜向かいに住むイシイです。
昨日の地鎮祭、おめでとうございます。
いよいよ、着工ですね。
ご挨拶を頂き、有難うございます。
留守をしてしまって、スミマセンでした。
建築看板をはじめ、皆様の発信するWEBを拝見しました。
うすうす感じていましたが、
「そういうコトだったのか!
そういう思想のもと、ココに住まうのか!」
甚だ、感心してコメントするに至りました。
わたしは、昭和の半ば頃からしか知り得ませんが、
この地域は、あなた方の理想(?)に近い、
「御近所」社会がありました。
生活モラルも日本人的美意識の中に納まって日常時間が流れ、
界隈の子供達が集い、夕暮れまで遊ぶ、
なかなか居心地のよい路地でした。
時代の流行に乗り、ワンルームへの一時的な住人が流入、
方や、高齢化の進行と共に、根ざす住人が消え、
「御近所」の連鎖が途切れ、ぼんやりとした危機が匂う、
駅近い便利な「横丁」となりつつありました。
そういったタイミングで、登場した角田ペア
妙な言い方ですが、、、期待致します。
世代が離れ、馴染めない所があるかもしれませんが、
私で力になれそうなことは、ご協力させていただきます。
何なりとお声掛け下さい。
■チャサンポーX青空ネイル
既に準備されているかも知れませんが、
トイレにお困りの際、
我家のトイレで、よければ、ご利用下さい。
では、建築の無事とネイルのご成功を
近所からお祈り申しあげます。
141・イシイ
まさかイシイさんからコメントがいただけるとは想いませんでした。とても嬉しいです!!ありがとうございます。
現在僕は賃貸のマンションに住んでいるわけなんですが、へんな話なるべく顔を合わせないようにお互いしているんですよね。でもそれが8年近く住んでいてかなり気持ち悪い感覚です。やはりその場所にどんな人が住んでいるか顔を知っていることってすごく大事なことだなって思っています。
僕らも明確にその時間を過ごしているわけではないと思うのですが、昔はあったであろう、その地域に自然とできたコミュニティーのようなものを大切にしたいなと思っています。それによって、イシイさんがおっしゃるような子供たちが集い、遊ぶような居心地のいい路地や地域がきづけるのではと思っています。そういうものをイシイさんを含め、地域の人と一緒につくっていけたらいいなと思いながら家の設計を進めてきました。まもなく工事がはじまり、お顔を合わせる機会が増えてくると思いますが、その時またこのあたりの話ができたら嬉しいです。
トイレの件ほんとにありがとうございます。ご好意に甘えてしまうことがあるかもしれませんが、よろしくお願い致します。ぜひ茶散歩当日覗きに来て下さい!!