工事中の掲示板 大盛況で終えました

10月も終わりに差し掛かり、ついに仮設の養生シートがはずされます。それに伴い、今まで通りを賑わせていた(?)、工事中の掲示板も役目を終えます。これは PEA…と共同でデザインしたものですが、当初想像していた以上に、多くの人が足を止め、メッセージや絵を書いてくださいました。
我々が現場監理で敷地にいると、決まって通る人通る人が皆足を止め、興味深そうに眺めているの何度も目にしました。また、中には現場で作業中の大工さんに話かける方もいました。一般には近寄りがたい工事現場の雰囲気が一変するエピソードです。

何もしなければ、ただの殺風景な工事現場の景色だったのですが、小さなアクションで新たなコミュニケーションのきっかけを作ることができました。こうしたアイデアを具体的な形にすることができるのが、デザインの力なのだと思います。

まだ、引越し前、建設中の段階ですが、いろいろな仕掛けを重ね、この段階でどこまでご近所付き合いができるか?これをテーマの一部としてトライしてきました。成果を振り返ってみると、一定の成果どころか想像以上の反響というのが率直な感想です。
このトータル40枚にも及ぶメッセージボードは、捨てることなくこの敷地に外構の一部として生かすことを検討しています。せっかく書いて頂いたものを捨てることなく、思い出として再利用できるようになるといいなと思い、当初アクリル製で考えていたメッセージボードを木製に変更しました。

あとわずかで竣工となり、ここに住み始めるわけですが、「通りに住まう」ということを少しずつ実感し始めています。

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